çanoma の 香水。
新年を迎えて一発目ということで遅ればせながらのご挨拶ですが、
明けましておめでとうございます。
本年もCOELACANTHを宜しくお願い致します。
継続がとても苦手なのですが、たまには記事を書けるよう頑張ります。
今回は、昨年末よりお取り扱いさせて頂いているフレグランスブランド"çanoma / サノマ"について。
お店の構想段階から頭の片隅にあった"香り"の取り扱い。
漠然と、「いつかやりたい」くらいの気持ちで考えていたのだけれど、早くも奇跡的に出会ってしまったのが、昨年末よりお取り扱いさせて頂いているフレグランスブランド"çanoma"。
日本人に向けて作られた製品が希薄だという日本の香水市場。
そんな中でクリエイターの渡辺裕太氏が「日本人に向けた香水」というコンセプトで旗を上げた"çanoma"。
数々のブランドの香りを手掛けてきたフランス人調香師ジャン=ミッシェル・デュリエ氏が、渡辺氏のアイデアに基づいて調香を行い、
日本人の、日本人へ向けた感覚と、フランスのテクニックが混ざり合ってプロダクトが生まれています。
説明したいことは多々あるのですが、FASHIONSNAP.COM様との対談ページに詳しいことが載っていますので、記事の終わりに貼っておきます。
ここでçanomaおよび渡辺さんとの出会いを。
渡辺さんはCOELACANTHのオープン間もなくにお越しいただいた、「初めての一見さん」。
まだ看板も無く、友人ですら見つけられないこの場所に、初めての来客ということで内心ではとても大きな感動を覚え、同時にすごく緊張しました。
この御来店のきっかけとなったのが、当店が生まれる一つの大きなきっかけでもあり、オープン初日からお取り扱いさせて頂いているANCELLMの製品なのですが、これはこれで絶対長くなるので割愛。
後日、ちゃんと書かせて頂きます。
初の来客にいろんな感情が巡り巡って、「先日オープンしたばかりで、お客様が初めての一見さんなんですよ。」なんて、変なプレッシャーを与えかねない失礼な接客トークを始めてしまったのですが、渡辺さんも嬉しく思って頂けたみたいで、ご購入を決めてくださいました。
当然、ここで僕のテンションは最高潮を迎え、お話をしていくうちに香水を作られていることが発覚。
それに伴い、フレグランスをやりたいという気持ちを思い出し、「ウチでもやらせて下さい。」と勢いで言ってしまったのですが、どんな製品を作られているかもわからない中で、これも大変に失礼。
お帰りになった後で冷静になり、めちゃくちゃ失礼なことをしたなと反省しました。
ただ、この場で渡辺さんから「全然良いですよ。」驚くことに快い返事を頂きましたので、帰路の中でçanomがどういったブランドなのかと調べてみると、軽く前述した通りのすごいブランド。
二重の驚きと更なる反省。渡辺さん、失礼いたしました。
後日取り扱いのある店舗様でテイスティングしたところ、予想を遥かに超える良い香り。最高。
翌日にはご連絡をし、商談という流れになったわけです。
という僕がひたすらに失礼だったというストーリーの上で、お取り扱いの始まったçanoma。
どれを取っても柔らかさと奥行き、趣を感じます。
なにか一つの香料が尖ることもなく、全体のイメージが壊れることのないように調和されたバランス。
海外の香水と比べると、和の心「寂」のような感覚を感じる、良い意味で「少しの物足らなさ」。
嫌味や雑味がなくスッと鼻腔を通っていき、良い塩梅を感じました。
香水が苦手な方にほど試して頂きたい、入念に調整された香りです。
30mlと100mlの2サイズでの展開があるのですが、この30mlというサイズがとても良い。
様々な種類をライフスタイルに取り入れやすいし、手のひらサイズなのでわざわざ移し替えずとも鞄に忍ばせられる。
自分のキャラクターの一部として、一つの香水を使い続けるのももちろん良いと思うのですが、その日の気分や訪れるシーン、そしてなによりその日の装いに合わせた香り選びというはとても魅力的。
例えば、こんな艶やかなパープルを纏った日には"4-10 乙女"。
甘みと暖かみを感じながらも、どこか清涼で自然を感じる香り。
色気があるので、艶やかな色の服やコートの下から香るときっと素敵じゃないかと。
香りってとても記憶に残るもので、異性同性問わず、心地よい香りがする人には魅力を感じてしまいます。
そういった面でも、尖りなく調和された香水は多様なシーンで活きてくるはず。
目には見えないけれど、ファッションの一部として取り入れて頂きたいçanomaの香水。
ぜひ一度、店頭でお試し頂けると幸いです。
P.S
SNSやECサイト上では格好つけてばかりですが、こうやって日記のように文章を書くのも面白いものですね。
今回みたいな、COELACANTHの内側の一部みたいな更新をたまに出来たらと思っております。
çanoma official site
FASHIONSNAP.COMによるインタビュー